こんにちは!!Apachanです。
前回はUiPath StudioXを使ってExcelファイルのコピペ処理を行いました。
コピペはRPAの基本中の基本操作ですが、StudioXを使えばかんたんに使えることが伝わったのではないかと思います。
今回はStudioXの便利機能のひとつ「テーブル抽出」を使ってみます。
目次
1.為替レート情報の抽出
– 下準備
– テーブル抽出の利用方法
– 保存先の設定方法
– 実行結果
2.課題
– 次ページの情報
– 表形式以外の構造化データ
3.まとめ
為替レート情報の抽出
下準備
「テーブル抽出」はWeb上の構造化データをかんたんに取得することができる機能です。
今回はみんかぶFXの表形式のデータ、リアルタイム為替レートを取得してみます。

新規でプロジェクトを作成した後に、まずは「Excelファイルを使用」のカードを配置してください。
今回は取得したデータを保存をするためのExceファイルが必要となります。Excelファイルは事前に準備しておきます。
その後に、画面上部リボン内の「テーブル抽出」ボタンを押下します。
テーブル抽出の利用方法
StudioXのテーブル抽出を押下すると「抽出ウィザード」が起動します。
「次へ」を押下した後に、取得対象となるデータをクリックできるよう事前にGoogle ChromeにてWebサイトを表示させておきます。
表の左上の「通貨ペア」にマウスホバーしても(マウスカーソルを置いても)反応がない場合は、Uiフレームワークを変更しましょう。
私の場合、「Default」では反応がなかったため、「AA」に変更したところ改善しました。
下図のようにマウスホバーして対象のUIフレームが緑枠で囲われればOKです。
この状態になったのを確認してクリックを実行してください。
クリック実行後に取得対象のデータがうまく抽出できると「抽出ウィザード」が起動します。
正常にデータが取得できていれば、ダイアログ内の右下の終了を押下してくだださい。
今回のように複数ページにまたがる情報の場合は「はい」を押下してください。
「次のページへ」などに相当するページネーションがある場合は複数ページが存在する可能性が高いと考えられます。
「次のページへ」に相当するUIフレームを選択してください。
前述の通りマウスホバーで反応がなければ、UIフレームワークの選択方法を変更してください。
保存先の設定方法
テーブル抽出は完了したため、取得したデータを保存する設定を行います。
抽出先に保存用のExcelファイルを設定するため「+」を押下しますが、設定したExcelファイルが表示されません。
下図のように「テーブル抽出」を冒頭で設定したExcelカード内にドラッグ&ドロップしてください。
テーブル抽出をExcelカード内に設定すると保存用のExcelファイルが選択可能になります。
抽出先に保存先ファイルが反映すれば準備は完了となります。
それでは実行してみます。
実行結果
Excelファイル内に下図のようにWeb上のテーブル情報を取得することができました!
スクリーンショットと違いテキストデータの取得なので二次加工も問題なさそうです。
課題
次ページの情報
今回の抽出では1ページ目のデータしか情報が取得できていませんでした。
本来であれば2, 3, 4ページ目の情報も取得したかったのですがうまくいきません。
StudioXの情報がまだ少ないので、このあたりの原因と対処法は引き続き検証していきます。
表形式以外の構造化データ
今回は表形式の構造化データの取得を試みましたが、リスト形式の構造化データも存在します。
いくつか試してみましたが、下図のようにリスト形式の構造化データの取得を試みてもUIフレームをうまく認識しませんでした。
旧名称の「データ抽出」と表記された前Ver.のStudioXではリスト形式のデータも取得できていたようです。

このあたりも引き続き検証していきたいと思います。
この2点が解消されれば非エンジニア職でも実務で劇的に活用できそうな予感がします!
まとめ
今回はStudioXのテーブル抽出機能の主とする動きを試してみました。
かんたんに操作できた一方で、正常に動作しないところもあったため引き続き検証していきたいと思います。