読者のみなさま!こんにちは!!Apachanです。
前回はAutomation Anywhere Community Editionを使ってデータ テーブルについて解説しました。
データ テーブルを利用することで複数のデータを一括で扱うことができるので実務上の活躍の機会は多いのではないと思います。
今回はデータテーブルの一部を補足します。
目次
・事前準備
・Excelの高度な操作「データ テーブルからの書き込み」
・エラー解消方法
・実行結果
まとめ
・事前準備
前回作成したシナリオは、データ テーブルに複数のセルを格納して単一のセルの値を転記する処理を作りました。
今回はデータ テーブルに格納した複数のセルの値を転記する処理を作成してみたいと思います。
前回ブログを参考にして、作成したBotの編集画面を開いてください。
また、デスクトップにはA.xlsxとB.xlsxの2つのファイルを準備ください。
※ 前回ブログリンク
Automation Anywhere A2019 007 Excel操作③ データ テーブル
下図のようにBot編集画面が開ければOKです。
・Excelの高度な操作「データ テーブルからの書き込み」
今回は「Excelの高度な操作」に含まれる「データ テーブルから書き込み」アクションを利用します。
まずは始めに、設定済みの「Excelの基本操作:セルを設定」アイコン上で右クリックをして「アクションの無効化」を選択してください。
削除しても問題ありませんが、一般的にこのようにBot編集中の段階では再度利用する可能性がある場合は、一旦無効化にしておくことが一般的です。
再度必要になった際は、新しくアクションを選択したり、プロパティの再設定も必要になるため、削除は最終段階での実行が望ましいと考えます。
続いて、Excelの高度な操作より「データ テーブルから書き込み」を選択します。
下図を参考にドロップの位置やプロパティの設定を実施ください。
一通り準備が終わった段階で保存をしてください。
上記手順で作成したBotを実行すると以下のようなエラーメッセージができます。
・エラー解消方法
エラーの原因は「Excelの基本操作」と「Excelの高度な操作」のアクションが混在しているからです。
今回のケースでは「Excelの基本操作」のアクションを使いExcelを開いていますが、「Excelの高度な操作」のアクションを使って値を設定しようとしています。
この場合エラーが発生する原因となるため、「Excelの基本操作」から「Excelの高度な操作」の「開く」へBotを修正していきます。
始めに「Excelの基本操作」の「開く」を無効化にしてください。
続いて「Excelの高度な操作」から「開く」を選択してください。
下図を参考にドロップ位置やプロパティを設定してください。
編集が終わった段階で保存を押下して実行してください。
・実行結果
今回はエラーが発生せずにBotの実行自体は成功しました。
B.xlsxのファイルを確認すると下図のようにデータ テーブルに保存した値が全て反映しています。
利用環境が定まっているのであれば、Bot作成は「高度なExcelの操作」で統一した方が望ましいでしょう。
今回のようにシンプルな場合はエラー特定に時間を要することはありませんが、規模が大きくなるとエラー解消に時間を要する可能性があります。
まとめ
今回はデータ テーブル扱い方の補足をしつつ、Excelアクションの複数種類が混在することのリスクについて解説しました。
データ テーブルの利便性は言うまでもありませんが、利用環境がある程度定まっているのであれば、「Excelの高度な操作」アクションに統一した方がいいでしょう。
次回以降も引き続きExcel操作を扱っていきたいと思います。