読者のみなさま!こんにちは!!Apachanです。
前回はAutomation Anywhere Community Editionを使ってExcelを開いて、編集、保存という基本操作を実施しました。
あらかじめ用意されたアクションを利用してプロパティを編集、及びそれをつなげることでかんたんにシナリオが作成できました。
今回も引き続きExcel操作、その中でも欠かせない操作である転記処理を扱っていきます。
目次
・事前準備
・ファイルを開く
・セルの値取得
・変数とは?
・転記処理
・実行結果
まとめ
・事前準備
今回はAというExcelファイルのセルの情報をBというExcelファイルに転記するBotを作成します。
Automation Anywhere Community Editionにログインして新規でBotを作成します。
下図のように新規Bot編集画面に遷移すればOKです。
デスクトップ上には今回利用する2つのExcelファイルを準備します。
転記元はA.xlsxという名前にしてシート内には任意の値をセットします。一方、転記先はB.xlsxという名前にしてシート内に未入力にしておきます。
下図を参考してください。
役割 | ファイル名 | シート内の情報 |
転記元 | A.xlsx | 任意の値を適当に入力 |
転記先 | B.xlsx | 未入力 |
・ファイルを開く
今回のExcel操作は「Excelの基本操作」アクションのみ利用します。
「Excelの基本操作」の「開く」を開始と終了の間にドラッグ&ドロップするとアイコンが表示されます。
アイコンをクリックしてプロパティを設定します。デスクトップ上の開く対象のExcelは、参照ボタンを押下して選択してください。
設定が終わったら保存を押下しましょう。
・セルの値取得
「Excelの基本操作」の「1つのセルを取得」を終了の上にドラッグ&ドロップするとアイコンが表示されます。
アイコンをクリックしてプロパティを設定します。取得対象のセルのアドレスを入力が必要となります。
また、取得したセルの値を保存するための変数が必要となるため、変数作成と合わせて保存先として設定します。
変数作成ボタンを押下すると以下のようなダイアログが起動します。
変数の名前を入力して「作成して選択」を押下しましょう。
・変数とは?
変数はプログラミングでは一般的な概念ですが、馴染みのない方は抵抗を感じるかも知れません。
変数にはスコープやデータ型などの要素もありますが、現段階では「名前を付けて情報が保存できる箱」との解釈でOKです。
その際のポイントは、変数に保存された情報が連想しやすい名前かどうかです。
業務関係者や未来の自分が見た際、どういう情報が入っているか直感的に理解できた方が効率的とされています。
下図のように”test”や”aaa”などついつい使ってしますますがNGです。
・転記処理
転記先のExcelに該当するB.xlsxを開く動作を設定します。
設定方法は前述したA.xlsxと同様の内容となりますが、開く対象のExcelのみ間違えないようにしましょう。
続いてシート内にExcelを転記する処理を作成します。
アクションは「セルを設定」を選択してください。プロパティでは転記するセルのアドレスと値を設定してください。
値については、前述の操作で作成した変数を選択するようにしてください。
「ブックの保存」を忘れると処理が保存されませんので反映しません。必ず設定しましょう。
一連の設定が全て完了したら、実行ボタンを押下してBotを実行してください。
・実行結果
下図のように指定したアドレスに変数に保存したセルの値が反映すれば成功となります。
まとめ
今回はExcel操作の中でも一般的なファイル間の転記処理を紹介しました。
Automation Anywhereを利用すると容易に処理を作成することが伝わったのではないかと思います。
この処置を応用すれば、請求書などの書類を作成する自動化などへの応用が期待できます。
次回も引き続きExcel操作を扱っていきたいと思います。